いのちの祭り2012

2012年9月20日 木曜日

連休に、富士山麓の朝霧高原で行われた「いのちの祭り2012」にて、キャンドルの装飾をさせていただきました。

「いのちの祭り」は、1988年にチェルノブイリの事故を受け「NO NUKES ONE LOVE」をテーマに始まったお祭りです。

ドラゴンイヤーとなるその12年後に、いのちの祭り2000があり、そして今年、24年目にして原発事故で揺れる時代の中で開催される事となったのです。

今回装飾をさせていただいた自分なりのテーマは「いのち」でした。

いのちの始まり、「受精」をメインシンボルとしています。



全ての可能性を秘めたレインボーカラーの受精です。



今回はDJブースを、3.6mの小型のドームを使い、演出させていただきました。



運良く見つかった、手の様な5本足の木は、まさに今回の演出の為にあった様な物で、とても不思議な出会いでした。



ライブではカルメンマキさん。

マキさんの深い声と、繊細なバイオリンは、とても力強く、印象深いライブでした。





圧倒的な世界感を作るライティングは「OVERHEADS」さん。

Masa自身大好きなアーティストだったこともあり、同じ空間を演出させていただいた事は、本当に感激でした。





たくさんの映写機を同時に使用し、何重にも重ねられた光は、刻々と変わっていきます。



ほとんどの光は止る事無く、動きを持ちます。



会場の布などを使った装飾は「covo*chillcamp」さん。
その場にあわせていろんな工夫を盛り込んでいました。



このキャンプ場のこの食堂の元の状態を知っている人なら、この変化のすごさがわかるはずと思います。
それはそれは殺風景ですから。。



まさに変幻自在。
同じアングルで写真をとっても、全然違う写真がたくさん。
終わってみれば500枚も撮影していました。









この水の中の、赤く光ったキャンドル。これも「いのち」の演出のひとつって誰か気付いてくれたかな?



火が灯っていないときは全然違う「グリーンとラベンダー色」なんです。



火が灯った時にだけ赤く光る様にちょっと細工が施してありました。

そう、受精したあとの、羊水のなかのいのちのゆらぎです。





空気のすんだ朝霧高原の夜は、それこそ、天の川も流れ星も見ることができました。



夜明け前30分ほど前の富士山。
黒い世界から、青い世界への変化の過程。



そう遠くない噴火の日を迎える前に、もう一度登りたいです。

祭りの中では、様々なトークやライブや展示があり、この時代に起こっている事、向かうべき世界などを発信、交換をする機会が設けられていました。

Masa自身、今起こっている原発問題にはいろいろな想いがあります。
原発推進、反原発、日本中、世界中でたくさんの意見と、いろいろな人達の事情、政治が絡みあっています。

例えば4号機が崩壊しても、それでも推進派は自分達の意見は間違っていないと、言い続けられるのだろうか。
自分の家が、立ち入り禁止区域になっても推進と言えるのだろうか。
まだ幼い自分の子どもが、たくさんの被ばくをしても、気にならないのだろうか。
お金はあってもいのちは買えない。

キャンドルを作り始める前に、温暖化を始め環境問題について、いろいろ勉強しました。
環境社会検定なんかも取得したりもしました。

その時は原発はクリーンエネルギーだと思っていました。
お恥ずかしい事に、まったくもって勉強不足でしたね。。

尖閣諸島や竹島問題、原発の事、911なんかもそうだと思うけど、物事の多くは生活をしている中で勝手に耳に入ってくる情報が何となく真実になることが多いです。もちろん真実もあるけど、ねじ曲げられた事実、隠された事実もある事も忘れてはいけません。

「もののけ姫」の中でアシタカが言った「曇りなき眼で見定め、決める」と言う言葉。

これは、何に置いても大事な事だと、Masaは心に置いています。

12年後の2024年はどんな時代か。

それは僕らが選択をした時代。

たくさんの出会い、感謝します。

スタッフの皆様、お疲れさまでした。

ありがとうございました。