直島
2012年11月18日 日曜日
ずっと行きたかった瀬戸内の島「直島」に行ってまいりました。
昨年の夏はバイクで小豆島に行きましたが、私、瀬戸内地方が大好きです。
若いときから日本全国、いろいろと旅をしてきましたが、この瀬戸内地方の、海があり、山があり、人も空気も暖かい、そして島がポコポコと浮かんでいる光景、船を必要とする暮らしぶり。自分にとってはとても魅力的な土地です。
今回行った「直島」を一言で表現すれば、アートの島、といった所でしょうか。
直島到着と同時に、モダンな「SANAA」建築のフェリー乗り場が出迎えてくれます。

レンタルバイクを借りて一直線に向かったのは今回のハイライト「地中美術館」。

安藤忠雄設計の、名前の通り山に埋まった美術館。
ここに念願の、クロード・モネの「睡蓮」があるのです。

当然の事ながら、写真で見るのとは圧倒的に違うそれがありました。
自然光のみで照らされるその絵は、日光や雲の動きとなじみ、奥行きを感じることができます。
5分、10分、30分と、じっくりと見ていると、最初は見えなかった色、見えなかったバランス、見えなかった奥行きがどんどん見えてきます。
あと1時間くらい見ていたら、絵の中の睡蓮の葉や、水面に写る木陰が、風に揺られて動き出すのではないかと思うほどでした。
何年も前から携帯の待ち受け画面にもしている「モネの睡蓮」は、
すごく大きく感動をしたとか、大きな衝撃を受けた、という訳ではなく、
じーーーん
と、あとを引く様な、柔らかな感覚でした。
美術館を出た後は、将来直島に移住するなんて素敵だなあ、なんて考えながら、バイクで空き物件探しをしてみたり、島の日常風景もいろいろと見て回りました。
途中お話をしているうちに意気投合した地元のおじさんに、バイクで連れて行ってもらった島の北側は工業地帯になっていて、南側の豊かな自然とはうって変わって、砂漠地帯の様な荒廃した土地でした。おじさんのおかげで、島の歴史や、島の建築、島の住宅事情、ベネッセの事、島の政治のことなどに詳しくなりました。どうやら15時20分から見たいテレビがあるとかで、時間が来るとバイクを飛ばして帰っていきました。
島のあちこちにはいろんなプロジェクトの元に作られたアートが点在しています。
空き家を活かしたアート作品の「家プロジェクト」は、元々の風情ある島の町並みにも違和感なくきれいにとけ込んでいます。
どの作品も一流の作家さん作品という事もあり、みごたえは充分でした。

なんだかんだ、あっという間に一日が過ぎ、フェリーの時間が来てしまい、ちょっと有名でアートな銭湯に行きそびれたのは残念でした。

帰りは、レンタルバイク屋さんのお兄さんとバイクの話などをしながら、港まで車で送ってもらいました。
オンシーズンには、観光客であふれかえる直島も、11月の平日という事で、ゆっくりと堪能することができました。
モネを独り占めする事が出来るくらいです。
行けて良かった。
ベネッセアートサイト直島
http://www.benesse-artsite.jp/
レンタルバイク TVC SERVICE
http://www.tvc-service.com/










