ミュージックビデオ「それでも、生きてゆく」
2013年4月24日 水曜日
EXILE ATSUSHI・ピアニスト辻井伸行の共演作品、「それでも、生きてゆく」の、ミュージックビデオの中で、キャンドルアートを制作をさせていただきました。
この楽曲、は2011年3月の震災直後に、被災されて大変な思いをされている方々に、諦めないでいただきたいとの想いを込めて、辻井さんが自身のアメリカツアーのアンコールにて即興的に演奏した「それでも、生きてゆく」の楽曲に、ATSUSHIさんが歌詞を書き下ろす形で制作されました。
歌詞には「苦しさの中でも、いつか希望の光が灯る」というメッセージが込められ、曲の後半への盛り上がりと共に、聴く人の心に勇気を与える作品となっています。
ミュージックビデオは、辻井さんの想いをATSUSHIさんが繋いだ様に、華道家、キャンドルアーティスト、イラストレーター、45人の子ども達、そして書道家という順に、様々なアーティストが登場し、想いとメッセージを表現し、1つの空間の中で重ねあわせていきました。
真っ白なスタジオに、まず白いピアノが置かれ、その横に白い木が立ちます。そして、大きな流木が置かれていくまでの、少し哀し気な曲調の前半部分から、一気に花が開き、力強い「希望」のメッセージが続いていきます。
2日間の日程で行われた撮影でしたが、他のアーティストの方とのコラボレーションという事もあり、ほとんどが現場合わせの即興での制作になりました。
私の前に制作をしていた華道家の木村貴史さんの番が終わり、キャンドルの製作を始める時には、まるで箱根駅伝で5区の小田原中継所でトップでたすきをもらった様な、そんな重みがありました。
辻井さん、ATSUSHIさんだけではなく、曲ができるまでに関わってきたたくさんの人達。その時、撮影スタジオにいる、監督、カメラマン、照明さん、ディレクター他多くの方々の気持ちも背負った様な、そんな感覚でした。
avexから配信されているショートバージョンの動画がこちら
キャンドルのアート製作は、6人のチームで行いました。
6人それぞれの持つ得意分野、特性などがピタッとハマる時が多くて、いろいろと助けていただきました。
3.6メートルの脚立の天板に手放して立って作業をするとか、とても僕にはできません。。
作業中も、スタジオの中ではずっと「それでも、生きてゆく」が流れていました。
真剣に作業をしている中でも、瞬間瞬間にフラッシュバックの様にいろんな感情が思い起こされます。
感謝、嬉しさ、哀しさ、幸運、不運、感謝、懺悔、感謝、そして、優しさ。
いろんな想いがあって、それを越えて、今がある。
たくさんの人にささえていただきながら生きている実感。
誰かのための「希望」のメッセージは、自分にとっても強い「誓い」になりました。
キャンドルの制作を終え、2日目、少し遅めの時間にスタジオに行くと、イラストレーターの池城由紀乃さんと45人の子ども達の絵がピアノや木やスタジオ一面に描かれていて、それはそれは素晴らしい空間になっていました。体中がビリビリと痺れる様な、それこそパワースポットにある様な心地よい感覚でした。子ども達の無邪気な気が、その場に溢れていて、他の撮影スタッフの方も同様に感動をしている様でした。
そして書道家の高野こうじさんが大きな筆で「それでも生きてゆく」と書きます。
気迫十分で、魂で書いている様なその後ろ姿に、私自身こらえきれず、涙が止まりませんでした。
撮影スタッフの人達やアーティストの方達は、皆さん本当に素敵でかっこいい人達でした。
表に出ている人達だけではなく、たくさんの人達の想いと力をあわせて出来上がった作品は、自分にとっても宝物の様なものです。
そして、このメッセージが、誰かに届き、誰かの力に、希望を持つきっかけになればと願います。
今回、関わっていただいた、たくさんの方へ。
ありがとうございました。
チームになって大きな力をわけてくれた、サクちゃん、ケイスケ、響、ケイタ、Qちゃん。
最高のパフォーマンスでした。ありがとうございました。
複雑なワイヤー制作を影で支えてくれた、母。
完璧でした。ありがとうございました。
<EXILE ATSUSHIコメント>
今回の企画は、監督の方からいろいろなアイデアを頂いた中のひとつだったんですけれど、時間的な問題もあって、実現させることがいちばん難しい企画でもありました。僕が辻井くんの想いを詞で表現させていただいたように、たくさんのアーティストの方に辻井くんの想いを、作品を通して表現して頂くことで、想いが広がっていく様子をこのMVで表現したかったので、本当に実現できてよかったです。たくさんのアーティストの方々、被災地の子どもたちやEXPGの子どもたちに参加していただき、みんなで前向きな想いを広げていくという、ものすごく意味のある作品を作ることができたのかなぁと感じています。撮影現場は愛に溢れている作品ばかりで、心が感じられる空間で、ずっとそこに居たいと思えるような、感動的な空間でした。アーティストの皆さんが各々で感じた、“それでも、生きてゆく”という想いを作品に投影して下さいましたし、子どもたちが書いた愛らしいお花と笑顔があったことで、白い空間に、人の手によって希望が生まれていく様を、心を込めて表現できたのではないかと思います。さまざまなアーティストの方々が、各々の想いを込めて作品を制作しているシーンや素晴らしい作品の数々、そして子どもたちの無邪気な笑顔や一生懸命な表情なども、MVを通してご覧頂けると思いますし、想いが広がっていく様子を体感して頂けると思います。そして何より、真っ白な世界の中で、辻井くんと僕が歌とピアノだけで表現しているシーンもあります。すごくシンプルなんですけれど、そのシンプルさのなかに込められた想いを感じて頂けたら嬉しいです。
<辻井伸行コメント>
この曲は震災以降、コンサートのアンコールでは必ず演奏している大切な曲です。普段はこの曲をひとりで弾いていますが、この曲にふさわしい詞を作詞して頂ける方が現れて歌にする事が出来たなら、より多くの被災された方々に“諦めないでいただきたい”という想いを届けられるのではと思いATSUSHIさんにオファー致しました。MVでは華道家、書家、キャンドルアーティスト、グラフィックデザイナー、子どもたちといったたくさんの方々が参加して下さいました。アーティストの方々が僕の曲からイメージを湧かせて各々作品にしてくださった今回のMVは、本当に素晴らしい作品になったなと感動致しました。
Information
■リリース情報
EXILE ATSUSHI & 辻井伸行 シングル「それでも、生きてゆく」
2013年5月1日発売
【CD+DVD】1,890円
【CD】1,050円
EXILE ATSUSHI & 辻井伸行「それでも、生きてゆく」収録内容
CD
1. それでも、生きてゆく / EXILE ATSUSHI & 辻井伸行
2. ふるさと / EXILE ATSUSHI
DVD
1. それでも、生きてゆく(Video Clip)
2. ふるさと(Video Clip)
関連リンク
■「それでも、生きてゆく」スペシャルサイト http://exile.jp/ikiteyuku/
■EXILE Official Facebook (rhythm zone):http://www.facebook.com/exile.rhythm.zone
■EXILE Official Site:http://exile.jp/
■辻井伸行Official Site:http://www.nobupiano1988.com