薪ストーブの炎
2013年2月11日 月曜日
昨年「Feel Earth」でお世話になった、北軽井沢のスィートグラスに行ってまいりました。
静かでクリア空気と、真っ青な空、真っ白な雪の景色、葉のない落葉樹の林。
目を閉じればすぐに蘇る、心に残る素敵な風景でした。
3ヶ月半前は、緑に溢れた川のまわりも、モノトーンの世界へと変わっていました。
この冬、スゥイートグラスには、大人のために作られたBarが、大きなドームの中に作られました。直径は7メートルで昨年キャンドルドームで使ったドーム、まさにそのものです。
ドームの中には煙突のついた薪ストーブがあり、藁と木で出来たテーブルやランタンやキャンドルによる照明など、雰囲気のある作りで、カウンター越しにバーテンダーが、ホットバターラムなどの、身体の暖まるカクテルを作ってくれます。
今回宿泊させていただいたコテージでは、薪ストーブを初めて使いました。
暖炉と、焚き火と、薪ストーブ。
どれも薪を燃やすだけのものと思っていたら、それは全然違うものでした。
薪ストーブは、効率よく温度を温めるために設計された優れもので、
吸気、排気といった空気の量や、温度の調整ができるのです。
最初、火をつけて、空気をいっぱい流して、どんどん薪を燃やします。
ストーブについた温度計の針は300度近く。
焚き火などで見覚えのある、メラメラとした炎です。
この状態から空気の流れを少なくするため、フラップを絞ります。
その瞬間から、炎が変わります。
メラメラと燃えていた炎は、ゆっくりと、ゆらゆらとした燃焼に変わります。
そして炎の色は、透明感を持ち、青みがかった炎になります。
時間の単位が変わった様な感覚です。
ゆら、ゆら、、ゆら、
ゆっくりと揺らめきます。
そして、もう少し温度が上がった所で、「火の妖精」が出てきます。
何もない空間から、
ほわっ
ぽーわっ
火の玉の様な、渦の様なものが生まれてきます。
もちろんそれは、とてもきれいなものでした。
薪ストーブの暖房性能は素晴らしく、鉄の鋳物の持つ遠赤外線効果も相まって、身体の芯から暖まる感じでした。
ずっと見ていても飽きなくて、結局、ストーブのすぐ横に布団を敷いて寝ました。
他にも、川そのものが天然露天風呂になっている「尻焼温泉」や、浅間山のすぐ横の「小浅間山」への雪山登山やソリ遊びなどなど、スイートグラスのみなさまに、冬のアウトドアの楽しみ方をたくさん教えていただきました。
スウィートグラスのキャンプサイトには、テントでキャンプをしている家族連れもたくさんいました。
そして、今年から全てのコテージに薪ストーブが設置されました。コテージの宿泊料には、薪の代金も含まれています。
そうして迎えた、最高に澄んだ空気の中での朝の散歩。
朝一番、出たばっかりの新鮮な太陽の光の中散歩の気持ちよさは、他の何にも代え難い素晴らしい体験です。
何がどうという訳ではなく、ただただ澄んでいて、静かで、空も雪も全てがキラキラとしています。
素敵な体験をありがとうございました。
北軽井沢スウィートグラス
http://sweetgrass.jp/
素敵な体験を演出していただいたスィートグラスのみなさま。
ありがとうございました。