映画でのキャンドルを演出

2013年6月3日 月曜日

先日、来年の春に公開予定の映画「魔女の宅急便」に使っていただく為のキャンドルを納品させていただきました。







今回は、想像上の物語の「世界」に、うまく馴染むためにどういう物を作るべきか、ずいぶんと長く考えました。
その作り込まれたスタジオのセットに似合っていれば良いというだけではなく、主人公やその家族、また彼らの生活、はたまた物語に自体にもうまく馴染む必要があります。

いくつも試作を作りながら、そこにあるはずの架空の生活の空気を纏い、想像上の時間軸を進めては、また過去に戻す。その繰り返しです。

自分のエゴも少しづつ削り取って、足して足して、引いて引いて。

10のモノを作り上げる時、1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 と作って終わりにするより、100作ってから選んで90を引いた10の方が洗練されるのは間違いないですが、もっと引いて7くらいにしても充分、というものを作っていきたいと常々思います。

制作時間が長くかかったこともあって、いろいろと深い所で向き合える機会が多く、良い勉強になりました。





来年の春の上映が、今から楽しみでなりません。