きっかけ
2010年7月11日 日曜日
旅をしていると、
自分と話をする時間も、自然に増えてくる。
たくさん話をするほど、本題はどんどん本質へと向かう。
ある良く晴れた日、
とても大きな岩の上で、あたたかい太陽の光りと、心地よい風に包まれて、自分と話をした。
月の横で、飛行機雲が十字にクロスしていた。
しばらく話に集中し、そして風も音も光も感じなくなった。
本質に向かうと、物事はどんどんシンプルになる。
何を求めて話をしていたのだろう。
何のために話をしていたのだろう。
でも、とてもシンプルな形の答えが生まれた。
「人に、感謝をされる事をしていこう」
当たり前の様な答え。
このひとつの答えは、自分にとって、何かの扉の鍵の様なものだった。
その鍵を持って、更に何日か旅を続けるうちに、
自然と、自分はキャンドルを作るのだという、
まるで何かに導かれた様な、
使命感の様な、
固い決意をする事になる。
今まで、一度もキャンドルを作った事は無かったのだが、
それは古くから、誰かに開けられる事を待っていた扉を、ようやく開けることができたような、
そんなことは、昔から決まっていた事の様に、とても自然な流れだった。