イルミネーション – ひかりのにわ –
2014年12月30日 火曜日
アトリエのある「西荻窪」で、ウインターイルミネーションを制作させていただきました。
場所は、「西荻南児童公園」。
そう、普通の児童公園です。
砂場があり、遊具があり、水飲み場があり、公衆トイレのある普通の公園です。
この公園には、「サクラ」「ケヤキ」「ヤマボウシ」などの樹木があり、それらの木々を灯しています。
今回はキャンドルではなく、全て電気の灯りです。
以前ブログに「木を灯す」という事を書きました。
http://g-becks.com/candle/post/blog/3146
キャンドル以外でこのように木を灯せるとは当初想像しておらず、これを機に新しい可能性を感じています。
今回はこれまで、たくさんの木や、森を演出してきたキャンドル演出の経験と、10年間の自動車メカニックで得た、電気の知識を融合させての制作でした。
公園のシンボルにもなっている「サクラ」は、いつもの吊り下げキャンドルのような、球体のランプを吊り下げています。
ダイナミックなソメイヨシノの横枝から、6種類のサイズの球体を約80個吊り下げています。
ランプは、ロウを使って柔らかい風合いをつけてあります。
「ケヤキ」は、幹に沿ってLEDイルミネーションを取り付け、幹の内側には球体のランプが吊ってあります。
イルミネーションも、ただ木に巻き付けるのではなく、きれいに見える工夫をいろいろと施しました。
ケヤキの吊り下げランプは、マットな質感と透明な物を組み合わせたランプです。
「ヤマボウシ」は木を抱き込む様に球体を重ねた、エネルギー源の様な演出です。
ファイバーや金属製のフレームを、白とゴールドでペイントし、イルミネーションを取り付けています。
内側3番目の球体のLEDは揺らめくライトも織り交ぜて、その中の2番目の球体は透明なアクリル製のミラーボール状の球体で、一分間一回転でゆっくり回転していて、中心の球体はミラーゴールドのコーティングをされたボールランプで、そのランプ自体も全ての光りを受け反射していて、遠くから見ても近くから見てもキラメキを見る事ができます。
公園のセンターにある水銀灯は、カバー部分を取り去り、新たに直径50センチのボールに付け替えました。
児童公園らしい、POPな印象がある物を制作しました。
元々の青白い水銀灯は電球の周りを色温度変更フィルタで囲み、暖色へと色を変更し、イルミネーション点灯時間が過ぎた深夜でも暖かみのある、ポジティブな光りを放っています。
以前の青白い水銀灯の光りひとつのみの夜の公園は、寒々しく冷たい印象で、時折ホームレスの人がたむろをしている事もあって、特に女性にとっては少し近寄りにくい印象があった様です。
デザインをしている段階で、想像をしていた事、
例えば、夜疲れて仕事から帰ってきて、いつもの帰り道の公園にこんな灯りがあったら、疲れとか、ちょっと癒せるかもしれない。
例えば、近所の高校生の男女が、この公園で告白なんてして、うまくいってカップルが誕生するかもしれない。
例えば、このポジティブな灯りが、人を呼び、商店街の売り上げに少し貢献できるかもしれない。
例えば、引っ越しを考えてこの街を見に来た人が、いい雰囲気の街だと感じて、ここに住む事を決めてくれるかもしれない。
例えば、普段何気なく通り過ぎていた公園の、「樹」をみて、少しでも自然の物に慈しみを感じてもらえるかもしれない。
そんな事を勝手に考えていました。
でも、実際本当に全部実現したいと思っています。
せっかくいままでたくさんキャンドルを作って、たくさん火を灯してきたんだから、たとえ電球だとしても、そういうポジティブなメッセージが伝わるような演出がしたいです。
寒空の下、急ピッチでの作業に力を貸していただいた、サイコーのスタッフのみんな
KSK、あつし、コータ、サクさん、coさん、yoco、ヨースケ、直子さん、sayokoさん、saikoさん、和田先生、ゆのちゃん、ともさん、アイリー、シンペー君
お疲れさまでした。サイコーに楽しかったです。ありがとうございました!
差し入れや応援の声をいただいたご近所の皆様
西荻東銀座会の皆様
ありがとうございました!
イベント名 「Foresta Lumina Nishiogi -ひかりのにわ-」
点灯期間 2014/12/20 ~ 2015/2/28
点灯時間 毎日17:00 ~ 22:00 (22時より23時まで三段階で消灯していきます)
場所 西荻南児童公園 東京都杉並区西荻南3-4-5
イベントHP http://hikarinoniwainfo.wix.com/nishiogi