コンテスト
2010年9月5日 日曜日
2010年の「candle craft contest」に出品させていただいた。
コンテストというものにキャンドルを出品するのは初めてだった。
コンテストというだけに、やはりいろいろと評価されるポイントがあり、それらを兼ね備えたものが良しとされる世界。
それは、縛りというかなんというか、感性任せではなかなか厳しい所があると言う事だ。
いろいろ悩みながら、3種類のキャンドルを出品した。
まずは、いつもの「シロクマのおうち」
Greenbecksとして最も訴えたいテーマでもある、環境問題にあてたキャンドル。
年々溶け進む、極地の氷をイメージしている。
次は「幸せの形」
毎日欠かさず海に沈む夕日を見れるという、ひとつの幸せな人生の形。キャンドルが溶け進んでいくと、まるで、夕日が海に落ちるように、海に見立てたジェル部分も瞬くところが最大のポイント。
火を灯すと、水平線が見えるようだ。
そもそもジェル素材のワックスを使えば、このコンテストではよい評価をされないであろう事は承知の上だったのだけど、どうしても作りたくて、出品した。
3つ目の「成長」という作品に対して、キャンドルクラフト賞、を頂いた。
夢を持ち、なりたいものをイメージし、
それに向かう真っすぐな前進、その毎日の積み重ねは、
確実に美しい結晶となる。
原石として生まれた自分を、人生をかけて輝く宝石へと成長させるのだ。
こういったテーマをもとに、水晶を代表する、6角形の結晶をイメージした。
僕たちが見る宝石は、こういった結晶を鉱山から見つけ出し、もぎ取って、職人の手できれいにカットされて出来上がったもの。
宝石なんて、デパートに行ってお金を出したら買える物。
でも、実際は何億年っていう時間がかかっている、壮大なストーリー。
今回の作品は、言わばそういった成長途中の宝物を表したもの。
人だって一緒だ。
この世に生を授かったのであれば、よりきれいになりたいものだ。
中も、外も。
くすんでいたら、磨けばいいのだ。
そういうメッセージを、自分であり、見てくれた人に伝えたかった。
http://www.tomoscandle.co.jp/
コンテストは勝負の様なもの。
順位がつくから。
アートは勝負の世界ではないと思ってるけど、自分が一番表現したい事が、より多くの人に伝わるというのは、とても素晴らしい事だとは思う。
もっともっと、日々成長するしかない。
もっと光るんだ。