職人の道具
2010年9月27日 月曜日
Masaは、間違いなく職人の血を受けて生まれたと思っている。
母は着物の職人。
おじさんはインテリア職人。
じいちゃんは大工の棟梁。
ばあちゃんも仏具の加工を。
ひいおばあちゃんは笠職人。
それより古い時代の先祖達が、何をしていたのかはわからないが、きっと職人は多かったはずだ。
Masaがすごく小さかった頃は、じいちゃんに憧れ、大工になりたかった。
その後、幼稚園を卒園する時に、メカニックになりたいと卒園式で宣言する様になる。
結果、工業高校と、専門学校を経て、メカニックになった。
今はキャンドルを作る様になったが、根本的に手を使い何かを創るのが好きであり、それは使命なのだと感じてる。
メカニック時代から、たくさんの工具を使い続けてきた。
キャンドルを作る様になってから、使う工具やツールはだいぶ変わってきた。
刃物を使う様になったのだ。
刃物を使う様になってから、
じいちゃんの工具を使いたい。
そう思う様になった。
痴呆が進むじいちゃんではあるが、じいちゃんの大工道具のいくつかを受け継ぎたいと、その事を伝えると、
無言で、しっかりと頷いてくれた。
そうやって、憧れのじいちゃんの大工道具をいくつか受け継いだ。
何十年と使われてきた、じいちゃんの汗と、魂のこもった大工道具。
その中から、Masaのキャンドルによく使う、カンナとノミをいくつか戴いた。
思い起こせば、Masaの生家も、じいちゃんが建てた。
今Masaの手元にある蚤や鉋も、そのときに使ったかもしれない。
その大工道具達は、今はもう使われなくなって、10年以上の月日が流れ、錆も目立つ。
時間をかけて刃を研ぎ、新たな輝きを持たせよう。
この宝物を心にしかと受け止め、じいちゃんを追いかけよう。