軽井沢高原教会100周年 サマーキャンドルナイト
2021年8月31日 火曜日
軽井沢高原教会のサマーキャンドルナイトのオブジェを制作いたしました。
この地で毎年開催されているサマーキャンドルナイトは、個人的に日本一素敵なキャンドルナイトだと常々思っており、その場作りに関われたことは大変光栄なことでした。
個人的には、もう何も足さなくても良いのではと思う完成度のサマーキャンドルナイト ですが、敷地内四阿の壁を製作となりました。
軽井沢高原教会は今年で100周年。
100年前に原点があって、その思いをたくさんの人が受け継いで繋がった100年。
オブジェのデザインは、100の灯火と繋がり合う縁(円)を持って表現しました。
鉄のフレームにガラスのキャンドルホルダー がおさまる形になっています。
この壁面は、サマーキャンドルナイトだけではなく、期間中ここで挙式をあげられるたくさんの方々の写真の背景になります。
大切な日の写真です。一生手放さない写真です。
この一部になる壁面ということで、質感や色味など、何度もテストを繰り返して、丁寧に丁寧に作りました。
リングの配置や重なり具合、キャンドルのバランス、板の配色など、事前に結構計算をしました。
18枚のパネルに分割構造です。
板は360枚あり、塗装も3回工程なので、1080回一枚一枚塗っては乾かしてを繰り返しました。
何はともあれ、鉄フレームを固定するための穴の位置決めが一番難易度が高かったです。地味ですが。
いろいろ考えましたが結局、ジグを6セット作ることで乗り切れました
8月31日のサマーキャンドルナイトが終了した23時過ぎ、見ているとひとつひとつ、キャンドルが消えていくタイミングでした。
全ての照明が消えている中、キャンドルだけの明かり。
その消えていくさまも、なんともロマンチックで、とても良い時間でした。